(1) 埋伏
「反対側の同じ位置の歯は生えかわったのに、まだ生えかわらない歯があるみたい。」
「歯科医院でレントゲンを撮ったときに、埋まっている歯があると指摘された。」
大人の歯への交代をする時期が来ても歯が生えてこない場合、埋伏歯(骨の中にもぐっている大人の歯)を牽引する矯正治療が必要となります。 埋伏している歯を放置しておくと、骨の中で、隣の歯の根とぶつかって、吸収してしまうことがあります。そのような時は、埋伏歯を骨の中からけん引し、ならべます。
(2) 過剰歯
「片方の歯は生えているのに、1年経っても、もう一方の歯が生えてこない」
左右の同じ種類の歯は、通常同時期に萌出してきますが、余分な歯(過剰歯)が骨の中にあると、生えてこられません。生えてきた後も歯並びが悪く、矯正が必要なことがあります。
(3) 先天欠損
「大人の歯への生えかわりは進んでいるのに、すきっ歯のままは、どうしてかしら」
レントゲンを撮ってみると、永久歯の歯(し)胚(はい)がありません。すきっ歯のままでは、見た目にも美しくなく、生えかわらずに残っている乳歯も長持ちしませんので、矯正治療でよく噛める咬合にします。